松戸は、子育て日本一で、いろいろな手当が出ていたり、サポートも厚いですが、財政的には大丈夫なのか、住民税の用途は何かを調査しました。
住民税の用途を調べたのは初めてでてすが、驚きの事実がありました。
また、2018年11月の市議会の議員選挙がありましたが、この財政について政党や候補がどう取り組んでいるか、調べました。
国の借金はますます膨大になってます。松戸市の政策もバラマキで節度がなく、財政的に問題があったら、長期的には住民に跳ね返ってくる可能性があります。
「タダほど高いものはない」
よって、深掘りして、初めて松戸市の財政の状況、住民税の用途、各議員選挙時の政策について調べました。
財政の状況
松戸市の収支は均衡しているのか、要は収入と支出がほぼ均衡しているのかをまず調べてみます。
すると、H29年度で、
歳入(収入): 1539億円
歳出(支出): 1470億円
となっています。黒字で、プラス69億円ですね。
「あれっ、財政的には結構いいじゃないか...」と思いますのでもう少し調べてみます。
すると、
借金での借り入れ(地方債): 119億円!!!
これって説明が詐欺では...!
なんだ、69-119=50億円の赤字ではないですか!
引用は、松戸市財政のあらまし
です。なんで、こういう問題がないような書き方をするのでしょうか? 国の借金について、財務省は危機をずっと説明していますが、松戸財務部財政課は、逆に問題がないような説明をしているので、なんとも不思議です。
参考までに国からくるお金、国庫支出金は、306億円もあり、国もかなりの借金で回していますが、国の借金ができなくなれば、この306億円もこなくなる可能性があります。
ちょっと不思議なんですが、なんで国からこんな多額な費用をわざわざ松戸市にお金を流すんですかね....その分所得税や消費税を安くして、地方のことは地方でできた方が監視もしやすいと思います。
それでは、松戸市の借金の額とトレンドを調べてみます。国の方はかなり、破綻的になっているので、松戸市まで数字が悪いと、「国も市も、お先真っ暗」ということになります。
V字回復ならぬ、V字悪化をしています。H25年度を底に借金が増えています。
では、その程度ですが、総額で2000億円を超えています。1年で119億円です。
これを松戸市の人口(49万)でわり、ひとりあたりの借金に換算すると、
一人あたりの借金総額: 40万円
一人あたりの毎年の借金: 2.4万
要は、松戸市ひとりあたり、毎年2.4万がツケ払い、溜まったツケが40万円
です。実際は収入上は、個人の市民税に追加して、法人の市民税が10%位あるので、すべて市民が負担というわけでもないです。儲かる法人が松戸にもっと多くなると財政的状況は良くなります。
しかし、国の借金の一人あたりが867万円に比べればまだ可愛い程度かもしれませんが、そうだといって、普通こういう運営は、家庭では絶対さけますよね?
国の借金にしても、松戸市の借金にしても、本来は、市民や国民がしたものではありません。
ただ、財政的に苦しくなると、何らかの手段で国や松戸市はその借金を回収しますね。
それは、税金を上げる、社会保険(医療費)を上げる、年金を下げるなどの手段をとって長期的には、国民、市民にインパクトを及ぼすので軽視はできないとは思えないでしょうか?
松戸市の将来を考えると、悪化を防ぎ、是非改善して欲しいです!
住民税の用途
共働き夫婦でまだ子供がいない場合を想定します。
全国の平均年収が420万円だとすると、松戸の住民税は一年間で、約20万円です。
夫婦で、年40万円払っている前提で、数字をチェックしていきます。
住民税が何に使用されているかは、以下の円グラフでわかります。
引用: 松戸市財政のあらまし
ここで、一番目を引くのが「扶助費」です。約33%で、トータル483億円です。松戸市のHPでその中身は、「生活保護費、各種措置費など」と書いてます。
えっ、生活保護費にそんなに使っているの?と思いませんか?
さきほどの前提で共働きで年に40万円松戸に税金収めていたら、この扶助費に、約14.5万支払っていることになります。
感覚的には、年1万円以下くらいならしかたないかな、と思いますが、14.5万は高すぎる....
中身やトレンドがどうか、ちょっとさらに調べます。
トレンド
トレンドを調べてみます。少し図が見にくいですが、以下の緑の部分が扶助費でここの部分のみ異様に大きくなっています。
これはかなり気になりますね。そういえば、生活保護をもらった方が働くより収入が良いとかのニュースを時々みることはあります。
「でも他人のことか」なんて思っていましたが、そうでないようです。
もちろん、最低限のセーフティーネットはあってしかるべきで本当に困っている人は助ける必要はあると考えます。それにしても額が大きく、自分の払った市民税から使われている額がどんどん大きくなっていくので中身を調べてみます。
扶助費の中身
データが細かくのっているものがありました。扶助費のうち、生活保護費は占める割合が一番大きくH29年度で36.8%です。これと同じ割合が児童福祉費です。
児童福祉費は「子育て日本一」政策をしているのでまだわかるにせよ、生活保護費も同じ位かかってますね。でも街を歩いても貧乏そうな人を見ることはないですね。10年位前には、浮浪者が駅前で泊まったりしていましたが、最近は見なくなりました。
年40万円市民の税金を払っているとすれば、
40万円 X 0.33 X 0.368 = 4.85
約5万円を生活保護世帯に自分の市民税から払っていることになります。
このことについて政策を掲げている人はいなかったですね。
全体額でいうと、約59億円です。
弱い者いじめをしてはいけませんが、財政面でみると、何か対策を練らないといけないのではないでしょうか?
それでは、扶助費のトレンドを見ましょう。以下にデータを整理しました。H25年度からH29年度までのデータです。
全体的に右肩あがりです。でもなぜか老人福祉費だけは低位安定です。
雇用の状況は良くなっているのですが、生活保護費がなぜ増えているのかは、市のHPでも原因はわかりませんでした。
ネットで情報を収集すると、一般会計における割合は、千葉県のワースト 1位です....トホホ。
保護を受ける単身者向け住宅が多く、近隣から引っ越してくることも多い利用のようです。
現物支給の助け合いをするとか、就業を後押しするとか、何か費用がかからないが困窮にも対応できる対策を打ったほうが良いと感じないでしょうか?
やはり財政上は、一番大きなものから対策を打たないといけないと考えます。59億円が生活保護費....
「生活保護優遇一番の街」とかにはなって欲しくないものです。
逆にここに対策を打てれば、松戸市の財政状況も良くなっていくと考えます。
各議員選挙時の政策
2018年11月に、松戸の市議会の選挙がありました。
選挙にあんまり真面目に行ったり、候補者や政党の政策を見ることもなかったのですが、最近アベノミクスによる日銀の異次元緩和が失敗しインフレ目標を達成できないこともほぼ確定的と認識し、積み重なった国の借金を憂いてました。20年前からその状況変わらずです。
アベノミクスにより株価があがり、また雇用が良くなったのは事実です。円安が大きいと感じますし、何より日本の企業がより利益が出るように体質改善していることも大きいと感じます。
では、松戸市はどういう状況で、候補者や政党がどういう政策を考えているか、に興味が出てきました。
何より感じたのは、自宅に選挙の候補者がわざわざ「ピンポーン」と来たことも大きかったです。
「変な売り込みがきたな」とか思い無視しましたが、あとでポストを見ると、「ご不在注でしたが、参りました....」等の丁寧な名刺がパンフとともに入ってました。「関根ジロー」議員です。
結構、この名刺で「この人に入れよう」とか思いましたが、よくよく考えると、去年と今年はたまたま利益が出たため、多額と思える税金を松戸市に払ってます。
費用対効果を考え、印象ではなく、自分の税金が役に立って使われるか、ということで調査をすることにしました。
ところで、59人の候補の内、自宅に政策などのパンフを入れた人は4人。その人たちにどうしても投票したくなりますね。
都内に勤めている妻に聞くと、「がんの さとし」さんに入れたいといってました。毎朝松戸駅に立っていたとのことです。その毎朝出会う姿だけで政策関係せず投票したいと言ってましたが、不在者投票所の入り口がしまっており、できなかったといってました。
「それって、自分の税金の使われ方と関係ないじゃん」と思いましたが、そういう選び方をすることも多いのかもしれません。
話を戻しますが、私自身は、
- 財政規律
- 松戸市の発展(->市民へのサービス向上)
を両立させられる候補を選びたいと考えてます。バラマキだけをしていいことだけ施す候補は選びません。結局それが自分の借金で戻ってくることになりそうなので。
また、会社の運営でも家庭でも、財政規律は至極当然のことなので、市でも国でも同じと考えているからです。
国がバラマキをしているので、せめて松戸市は国と同じようになって欲しくないし、それを議員に直接話もできそうです。町中を歩いていますから。
よって、候補者59人分の選挙の公報はすべてのってませんが、市のHPにのっている資料より、財政問題や行政改革を「これは」と思える具体的レベルで扱っている候補者を広く拾って調べました。
すると、以下の候補者がいます。
名前 | 当選/落選 | 政党 | 備考 | |
1 | 山中けいじ | トップ当選 | 無所属 | 公務員給与の見直し、議員定数削減 |
2 | ◯がんの さとし | 当選 | 無所属 | 私有財産売却、現役世代増やす |
3 | 岩ぶちとき子 | 落選 | 幸福実現党 | 安い税金、小さな政府、若者政治参画 |
4 | ◯原ゆうじ | 当選 | 無所属 | 入札改革、電力入札、市立病院民営化 |
5 | 市川恵一 | 当選 | 無所属 | 行財政改革・議会改革 |
6 | ささべ明徳 | 落選 | 日本維新の会 | 議員1/3削減、市民政策モニター制度 |
財政問題を扱っても当選している人が多いので、選挙上不利になるわけではありません。特に◯印の方は大きく財政問題を取り上げています。
また、調べてみてわかったのが、共産、自民、立憲民主などの党の候補の人は、行財政改革的なことには触れずに、住民要望を満たすことのみ触れている傾向があります。確かにネガティブなことはいわない方が良いからでしょうか?
これだと、松戸市の財政が良くなりにくいですね。政党レベルがもしそういう考え方だと。
この中で、落選はされましたが、岩ぶちさんは、なかなか良い政策を上げていますが、幸福実現党なので、ずっと議席が取れないことが続いています。
もし、財政問題に取り組む議員がいるとしたら、やはり無所属よりは、政党がそういう政策を持っていて、多数の当選者が出た方が良いですね。
この中で、ユニークな「ラーメン」の政策と、「18歳までの全ての教育の無償化」をうたった、ささべさんは、日本維新の会ですね。ちょっと、維新の会の政策を大元から、調べてみましょう。
大阪で橋本さんが大改革を実施した政党ですね。
主なものは、
- まず議員が身を切る改革
- 全ての教育の無償化(幼稚園、保育園から全て)
- 保育士の待遇の改善
- 公務員人員削減と官民給与格差是正
- 消費税増税の前に身を切る改革と歳出削減をすべき
- 年金は世代間で構成な積立方式へ
- 経済の成長促進を阻害する規制の原則撤廃
- 道州制への移行
これは、初めて調べて知りましたが、なかなか良い政策だと思います!
結構気に入りました!
特に、自民党では、5ができてなく、国が大赤字になってます。増税前に無駄を切り詰めるという話が以前はありましたが、時効なのか、国民の免疫ができたせいか、それらについて言及されることはなくなりましたが残念です。
年金もほぽすべての国民は、年金に不安がずっと前からあるし、世代間の不平等があると感じてますので、6の政策も良いですね。
強いていえば、維新の政策に、「国としての成長戦略」「市としての成長戦略」があれば良いです。民間企業では数年成果が出るまでかかっても、当然のように毎年真剣に考えますからね。
そうすると、行政についても方向性が出るのではないかと考えます。
まとめ
松戸市の魅力について別の記事にしましたが、市の財政や住民税の用途、議員候補の活動状況などを調べました。
財政についてさらに改善し、そこから節約した分を積極的な子育てや街づくりに回していけば、さらに松戸は魅力が増すと考えます。
今回、市議会選挙には初めて真面目に候補者の調査をしましたが、市のレベルだと候補者と話す機会をとれることも良いと思います。国会議員だとなかなかないし、自宅までお越しになることは絶対ないですからね。
今後とも松戸の魅力を政策含めてウォッチし、情報発信していきます。
また街の様子もブログをさぼり気味ですが、時々アップしていきます。
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